
竹久夢二collectionより
日本のオーダーメイドといえば、着物。
着物のデザインそのものは、昔から変わらない。
男女にすら殆ど違いがない。
デザインがないからこそ、
その人の身体や所作に合わせた
丁寧な寸法、縫製、着付けが生きる。
その人の精神性に合わせた反物選びに
繊細な感性が宿る。
帯などの小物で、
季節や時代に合わせた見立てができる。
結果、長く愛用できるから、
投資する価値がある。
洋服も同じ。
デザインをできるだけシンプルに抑えることで、
上質な生地のドレープや艶が際立ち、
襟の形や、大きさ、着丈、ボタンの位置、
ギャザーのランダム感といった、
一見、目立たない部分に、
徹底的にその人らしさを追求するから、

既製品では絶対に手に入らない、
世界でたったひとつのオリジナルが完成する。
結果、トレンドという、
他人がつくった経済戦略に振り回されない境地に
生きることができるのです。
デザインを中心にしないことこそが、
オーダーメイドの最高の贅沢であり、知性。
何千年も続く和服文化に学ぶこと。
そんな地に足に付いた価値を作っていきたい。
#chant_de_coccinelle.
#コクシネル
#長年愛用
#アート思考